これは新築当時にある業者さんから新築祝いとして頂いたもので、新居にやって来た記念すべき第一号のグリーン。その後一回の植え替えによりぐんぐん大きくなり現在に至っている。(写真は昨年11月撮影で、トップページの使い回しですが・・・)
FinePix E550/絞り優先AE F3.6/+1補正
このアグラオネマが重要な役割を担う映画が、あの名作『レオン』である。本来このジャンルがあまり好きではなく、そのうえリュック・ベッソン監督作もちょっと苦手なはずの私が掛け値なしに満点を付ける傑作だ。
プロの殺し屋レオン(ジャン・レノ)と、麻薬捜査官に家族を殺された少女マチルダ(ナタリー・ポートマン)との純愛・・・親子愛と男女愛の中間のような微妙なラブストーリーは胸が痛くなるほどに切ない。また捜査官役のゲイリー・オールドマンがこれ以上ないくらいのハマリ役で、あの“イっちゃってる感”はさすが。この三者の演技は完璧としか言いようがない。
でもあえてひとりを選ぶならナタリーだ。この映画はナタリー・ポートマンに尽きると思う。もうウマ過ぎ。天才子役として幼い頃から活躍していたハリウッドスターは数多いが、『レオン』におけるナタリーの右に出る子役などそうそういないんじゃないかな。
ユダヤ系の才媛としても知られる彼女が演じる、ちょっとサバを読んでみせる12歳の少女マチルダ。あのなんともいえない魅力に戸惑ってしまったオジサンも多かろう。もちろん私も含めてネ(^^ゞ
・・・あ、アグラオネマの話だった。
劇中レオンが大切に育てているのが鉢植えのアグラオネマ。ホテルを転々とする日々の中でこの鉢植えは常にそばに置く。“大地に根を下ろさない鉢植えというのが俺と似ているだろう”とマチルダに話すレオン。移動の際にはマチルダが必ずその鉢を持つ。レオンに寄り添って歩く彼女の腕の中で、アグラオネマの葉がさわさわと揺れるシーンが何度も登場する。
ラストシーン。悲しい別れのあと、レオンの分身とも言えるアグラオネマを地面に植えるマチルダの姿がこれまたいい。SWATに完全包囲された状況下でレオンからアグラオネマを託され、脱出に成功した彼女が下した決断。
「これからは大地に根を張って生きなさい」
そんな彼女の思いが聞こえてきそうだ。
・・・あ~いかん。先日の地上波放送、さらにはDVDの完全版まで見て切なくなったばかりなのに、今思い出してまた切なくなってきた。切なくさせる度120%な映画なんだよな、『レオン』は。
ところでアグラオネマの露地植えは・・・・まあ触れないでおこうか。映画的に最高のシーン。わざわざケチをつける必要はない。
・・・・でも・・・あのアグラちゃん、あれじゃ枯れるだろうなあ・・・・・あ、言っちゃった。
レオン 完全版 アドバンスト・コレクターズ・エディション
レオン 完全版 アドバンスト・コレクターズ・エディション [DVD]
この記事へのコメント
亀子
大人になる前の大人びたふりをする少女は、ほんと魅力的だものね。。。。
あ、今日はアグラオネマの話だったっけ?!(笑)
たしかに全編で 効果的に出てきますよね。
SOARさんのところのアグちゃん(笑)は
元気そうですね。斑がとてもきれいだし。
SOAR
ナタリーのデビュー作ですが、彼女が一番輝いてる作品ではないでしょうかね。
あ、亀子家ではナタリー・ポートマン=SWのアミダラなんでしょうね~!
うちのアグ、この冬はピンチです。だいたい10℃以下になると古い葉から枯れ始めるんですが、今年は枯れる葉が例年より多い!
早く暖かくならんとヤバイかもです。
悠雅
(とは言え、最近まで最初から最後まで通して観たことがなかったというワタシ)
物を言わないけれど、強い印象で残るのが緑の鉢植えだと思いました。
が、流石に、植物の名前までを調べなかったので、
名前を教えていただけて嬉しいです。
そうそう、だって見るからに寒さに弱そうな葉っぱ、
「そこに植えんほうがええで」と、ナタリーちゃんについ語りかけてしまいました。
SOAR
この映画はとにかく3人とアグラオネマの鉢植え、これですよね!
レオンが熱心に世話をする様子で、彼の優しくて生真面目な性格が伝わります。
アグラオネマは室内での冬越しでさえ気を使うし、そもそも直射日光を嫌う植物ですから、あの植え場所はマズイんだよなあナタリーちゃんよ。