『BALLAD 名もなき恋のうた』・・・原作への敬意と愛情がこもったリメイク
原作アニメ
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』に対する愛情がいっぱいこもった仕上がりだった。原作の大ファンである私は、実写化リメイクの話を初めて聞いたとき、原作のすばらしさが損なわれはしないかと本気で心配した。原恵一監督が創り上げた日本のアニメ史上に残るであろう名作をこれ以上イジってほしくなかったのだ。断片的な予告映像を目にするようになってからもその気持ちは変わらず、ついに迎えた公開日。
でも、複雑な思いで臨んだ初日初回上映を観終えた私の心からは、そんな不安やモヤモヤがきれいに消え去り、心地よい清々しさに満たされた。
おそらく監督は何度も何度も原作アニメを鑑賞されたに違いない。あるいは相当なファンだったに違いない。でなければ・・・さらっとストーリーを理解しただけではこうは撮れなかったはずだ。それほどにいい、原作を大切にしたリメイクだった。
リメイクにあたっての最大の難関は主人公の変更にあったと思う。
言うまでもなく原作の主人公はしんちゃんこと野原しんのすけである。原作公開当時、高い評価の一方で「これをクレしんでやる必要があったのか」という声も多く聞かれたが、しんのすけがラストで見せる涙に作品のすべてが集約するいわば彼の成長物語こそが本筋であり、よって又兵衛としんのすけの交流がまずありきで、又兵衛と廉が育む儚い恋物語はむしろサブテーマとして考えるべき作品だったと私は解釈している。
一方本作では原作でのしんのすけのポジションに川上真一(武井証)という小学生の少年が配されるが、又兵衛(草なぎ剛)と廉姫(新垣結衣)の悲恋がメインストーリーである。山崎監督がその違いをどう見せてくれるか、まずはそこに注目した。
(余談だがつい先日
黄色い自転車で横浜から小豆島へ旅する武井証くんの作品を観たばかりなので、今度は赤い自転車で戦国時代へ旅する彼がなんだか途方もなくすんごい少年に思えてきたよ・・・)
いきなり話がラストに飛ぶが、戦いを終えての帰り道で真一が又兵衛の脇差をねだるシーンがある。原作でも同様のシーンがあるのだが、しんのすけがこれを欲しがるのには理由がある。序盤で又兵衛としんのすけがある約束をかわす際に武士の儀式である「金打(きんちょう)」を行う。刀(脇差)の刃を少し見せて戻すという厳格な約束の儀式であり、ふたりの絆がここから深まっていくことになるのだ。現代へ戻った直後にしんのすけが見せる行動にもこの脇差は必須アイテム。
ところが本作ではこの「金打」がとうとう出てこなかった。原作において絶対欠かせない「金打」を、そうと知ってるはずの監督がなぜ使わなかったのか。答えはパンフにあった。つまり「金打」は又兵衛としんのすけの友情関係を強めるアイテムであったため、又兵衛と廉の恋が主軸である本作ではあえて使わなかったとのこと。
なるほど、前述した主人公の変更について、監督の試行錯誤の一端がここにもあった。
シーン、カット、セリフの端々に原作の名残が垣間見えたこともとてもうれしかった。リメイク加減も絶妙で、VFXを得意とする山崎監督があえてそれを前面に押し出さなかったのも好感が持てる。例えばタイムスリップの描写も原作にほぼ忠実で、野原一家が現代に戻る場面も車がふっと消えるようなカットは一切ない。ドラえもんのように異次元空間をうにゃうにゃ~なんていうのももちろんない。
彼らが現代へ帰る瞬間を、廉の一瞬の表情だけで見せる。すばらしい。ここからも山崎監督の原作への愛情と敬意が感じられた。いや、それだけでなくこれは原監督への敬意でもあったと思う。
私が一番イジってほしくなかったのが、又兵衛が銃弾に倒れるシーン。
ここは真一(原作ではしんのすけ)がなぜタイムスリップしてきたのか、そしてなぜ今まで戻れないでいたのかが判明する重要なシーンだ。死に行かんとする又兵衛がそのすべてを悟り、真一にやさしく言い聞かせるクライマックスでもある。
そもそも廉の又兵衛を想う気持ちが時を超え、21世紀の少年を戦国時代に呼び寄せてしまったのが発端。真一が現れたことで又兵衛が救われ、廉と又兵衛が互いの想いを確認しあうことができた。つまり真一は二人にそのための時間を与えたのである。
よって廉の願いが叶い(又兵衛が死ぬ前に想いが伝わり)、これにより真一が過去に来た目的が達成したため、今度は“歴史”あるいは“時”という大きな力がその歪み(死ぬはずだった又兵衛が生きていること)の修正にかかったのだ。つまり、又兵衛は死ななければならない運命だったのである。
だから銃弾はどこから飛んできたのかとか、誰が撃ったのかは関係ないわけで、しいて言うなら真一が現れた時に外れた敵兵の弾丸が、今になって歴史を修正するために飛んできたということになろう。
私が恐れていたのは、このシーンを大倉井の兵の一人が何かしらの理由で撃ったとかいうつじつま合わせをされることだったのだが、ここも山崎監督はきちんと押さえたうえで、原作とは違い廉が駆けつけるという的確なリメイクで結んでくれた。よかった。ここは最大の肝なので、リメイクと言えど絶対変えて欲しくなかったのだ。
ううう、他にもあれこれ書きたいことが山ほどあるのだが、それはまたの機会に。
とにかく原作を知り尽くした監督やスタッフが心を込めてリメイクした、そんな敬意と愛情あふれる作品だったことが原作ファンとしてたまらなくうれしい。
山崎監督、ありがとう。
あ、疑問がひとつ。「金打」とともに原作で欠かせないキーワードに「青空侍(あおぞらざむらい)」がある。又兵衛のニックネームのようなものでこれが又兵衛の人柄を実によく表していて、原作ラストシーンの廉の心のつぶやきもずばり「おい、青空侍」。
「金打」と違いこちらはリメイク版でもいい効果を出せたと思うのだが、これを使わなかったことにもきっと何か理由があるのだろう。機会があればぜひ山崎監督にお訊きしてみたいものだ。
原作の原恵一監督がパンフに寄せた言葉を最後に引用したい。
『戦国大合戦』を観てない人が、この映画をきっかけに「じゃあ、しんちゃんも観てみるか」って思ってもらえたら、さらに嬉しいです。
一原作ファンとして全く同感である。原作『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』も名作ですよ!
★
『BALLAD 名もなき恋のうた』公式サイト ★
拙ブログ過去記事『『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』・・・泣けます!傑作です!』
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Weblog: よしなしごと
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Weblog: 週末映画!
Tracked: 2009-09-21 22:29
『BALLAD 名もなき恋のうた』
Excerpt: '09.09.20 『BALLAD 名もなき恋のうた』@TOHOシネマズ市川コルトン
なんだかとっても気になったので、連休中だし地元のシネコンへ見に行ってきた。
*ごめんなさい! 辛口です
「小..
Weblog: ・*・ etoile ・*・
Tracked: 2009-09-27 03:12
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Excerpt: 『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』の実写版。よくできてたぁあ(涙)アッパレ!といいたい★
Weblog: ★ Shaberiba
Tracked: 2009-09-28 22:23
BALLAD 名もなき恋のうた (新垣結衣さん&草なぎ剛さん)
Excerpt: ◆廉姫 役の新垣結衣さん(のつもり) ◆井尻又兵衛 役の草なぎ剛さん(のつもり) 映画『BALLAD 名もなき恋のうた』は、アニメ映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』を原案とした..
Weblog: yanajunのイラスト・まんが道
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★「BALLAD 名もなき恋のうた」
Excerpt: こないだ観た「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」の実写版。
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Weblog: ★☆ひらりん的映画ブログ☆★
Tracked: 2009-10-07 01:00
「BALLAD 名もなき恋のうた」プチレビュー
Excerpt: 「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」
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クレヨンしんちゃんの映画版は数多く作られていますが
特に、この作品は大人でも泣けるとの触れ込みが多く
前々から..
Weblog: 気ままな映画生活
Tracked: 2009-10-20 06:15
BALLAD 名もなき恋のうた マンガやん!ってマンガやったよね(笑)
Excerpt: 【 52 -12- 1ヶ月フリーパスポート=1 】 先輩んちで昨夜は飲んだくれていたんやけど、いつの間にか気を失ったようで(@ ̄ρ ̄@)zzzz、朝、布団の中で目を覚ましたときにはいったい何処にいるの..
Weblog: 労組書記長社労士のブログ
Tracked: 2009-11-03 23:25
BALLAD 名もなき恋のうた
Excerpt: 「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦
」が、
「ALWAYS 三丁目の夕日
」の山崎貴監督で実写化されました。
ちょっと不安ですが、好きな作品なので観なくては。
小学生の川上真一は..
Weblog: 映画、言いたい放題!
Tracked: 2010-05-31 00:24
BALLAD 名もなき恋のうた
Excerpt: マウンテンバイク。記念写真。お礼の言葉。
Weblog: 悠雅的生活
Tracked: 2010-08-09 20:54
BALLAD名もなき恋のうた(テレビ録画)
Excerpt: 2011年08月28日23時39分00秒テレビ朝日日曜洋画劇場「BALLAD 名もなき恋のうた」
※時刻は録画終了時間。
録画にて鑑賞。
原作はくれよんしんちゃん
原作は読んだことないです。
アニメ..
Weblog: 単館系
Tracked: 2011-09-07 01:06
この記事へのコメント
BROOK
オリジナルは未見のまま鑑賞しました。
それでも、後半になるにつれて盛り上がっていく展開に、涙腺も刺激されて・・・。
とても、とても、良かった・・・それしか言えません。
にゃむばなな
ですから知り合いが関わった作品ということもあって、山崎監督も気合が入っていたのでしょう。
オリジナルファンの気持ちをきちんと理解してくれた映画でしたよ。
みゆみゆ
私も見に行ってきましたよ。オリジナルのよさを損なわずにうまくリメイクされていたと私も思いました。
またアニメを見直したくなりました。
あるきりおん
触れ込みにもあったような、いわゆる「戦国タイタニック」ではなく、正確には「戦国ロス・タイム・ライフ」だったわけですが、このあたりの内容が原作と同じだとすれば、「ロス・タイム・ライフ」の原典も「クレヨンしんちゃん」になるわけですね。
まあそれはともかく「それでも主人公は真一君」だと思ってみた私は、彼が最後にちゃんと「勇気」を得たエンディングに、とてもすがすがしい気持ちになれました。
SOAR
又兵衛率いる選抜メンバーが早朝に切り込む最後の戦いは、クライマックスとして盛り上がりましたね。
そして笑顔の凱旋にまさかの悲劇。原作のすばらしさがあってのことなんですが、それでも実写で観るラストはやっぱり泣けました。
SOAR
原監督と山崎監督の接点がどうも見えなかったんですが、なるほど、そういうつながりがあってこの作品が生まれたわけですね。
同感です。オリジナルの言わんとするところをきちんと押さえたうえでのリメイクが見事でした。
SOAR
山崎監督がもっといじくり回すだろうと思っていたので、原作にこだわったリメイクには正直驚きました。同時にうれしくなりました。
原作アニメ、何度も観たくなる傑作ですよね!
SOAR
そうです、まさに「ロスタイムライフ」なんですよ、この作品は。
あのドラマのスタッフが「クレしん」を意識したかはともかく、死ぬはずだった侍がその瞬間に未来から来た少年に人生のロスタイムを与えられ、その時間を有意義に使い、満足して死んでゆく。
悲しいのに後味が爽やかなのは、そういう設定が効いているからですよね。
私は真一をあえて主人公から外しましたが、もちろん原作同様に彼の成長物語としてもよくできた脚本だったと思います。
sakurai
なぜ、あの二人の絆が深まっていくのかが、あれじゃ後付でしたもん。
あたしにとって、あのぼろい映画館で、子供たちとうじゃうじゃと見た「戦国大合戦」は一生の宝モンです。
めったに出来ない体験を経験させてくれた「しんちゃん」は、最高ですわ。
昨日、スマスマを見て、証君のあまりの礼儀正しさに、顔がほころびました。いい子でしたわ。それが真一ににじみ出ていたような気がしました。
SOAR
「金打(きんちょう)」がなければ原作は成り立ちませんからね。私は「青空侍」も原作の重要概念だと思ってますが、これもありませんでした。まあ山崎監督が悩みに悩んで出した結論だと思うので、尊重したいと思います。いいリメイク作品ですが、原作には遠く及びませんでしたね。これはいかなる監督がリメイクしても難しいかもしれません。
「戦国大合戦」は先入観や偏見から避ける方も多いはずなので、そういう意味でも我々だけが知っている宝物って気がします♪
はい、証くん。いい子ですねー。CSのシネマホリックに阿部サダヲと出演した回を見たんですが、ハキハキとした話しっぷりとそのきちんとした言葉遣いにびっくりしましたよ。
はらやん
アニメのオリジナルの方はみなさん激賞していますねー。
しんちゃんは全く観たことがないので、これはやっぱり観なくてはいけないかなあ。
ラストの又兵衛が撃たれるところはけっこうショックだったけれど、SOARさんが書かれているように真一のタイムスリップの意味合いがわかる謎解きでもありましたから、仕方がないのかなあ。
又兵衛と廉姫には幸せに暮らしていってほしかったけど。
廉姫の気持ちを感じて切なかったです。
SOAR
又兵衛が撃たれることは回避できないという点が重要で、ここにタイムスリップやら戦国恋物語といったストーリーが絡んでくる作品だと思います。もしハッピーエンドだったら、それはそれで不自然な話になってしまったんじゃないかなあ。
原作「戦国大合戦」の批評に「子供向けなのに」云々がよく出てくるんですが、原監督は“子供向け”とは一言も言ってません。クレしんイコール子供向けという先入観が観る人を制限してしまっているのも非常に残念です。
むしろクレしんで大人向け作品を作ってしまったことが、原監督がクレしんから離れる原因になったのかも・・・なんて思ってしまいます。
hito
何度もウルウル・・
オリジナルは未見ですが、とても良かったようですね。
今まで敬遠していたクレヨンしんちゃん、甥っ子に連れられて今年見てから見直しました。沢山の方が絶賛されているオリジナル気になります♪
SOAR
草なぎくんの又兵衛は原作を知るものとしてどうだろうと思ったのですが、実際観てみると見事にハマリ役でしたね。ホンワカした優しさと鬼井尻と恐れられる迫力、そんな二つの顔を持つ武士を巧みに演じてくれました。
ガッキーはちょっとイメージが違いましたが、凛とした雰囲気はちゃんと出ていたのでよかったです。
オリジナルは名作にして傑作です。ぜひご覧あれ。「子供向け」とか「どうせクレしん」とか、言ってられなくなると思いますよ~。
オリーブリー
TB、コメントありがとうございます。
気まぐれfcですが(笑)また宜しくお願いします。
オリジナルを好きな方がたくさんいらして嬉しいなあ~。
これまであまり人には言えなかったから(爆)
リメイクされると知った時、不安はあるものの、
ほら、やっぱり(しんちゃんとは言え)素晴らしい映画だからだよっ!と、それ見たことか…みたいな(笑)
なので、期待を裏切らない内容であったのはとても評価に価されますね。
「きんちょー」は、監督の苦肉の策だったのですね。
オリジナルはオリジナルとして、リメイクはリメイクとして、重きをおくポイントは違っても良い作品だと思います。
SOAR
いつも拝見してましたよ。TBできないのがもどかしかったです(笑)
今回「BALLAD~」のおかげで、オリジナルを評価している方とたくさんやりとりができてほんとうれしいです。
これまで「大合戦」のよさをどんなに熱く語っても、なかなか伝わらなかったので。
オリジナルでは「金打」とあの脇差(馬手差)が作品をびしっと締めているのを知っているだけに、山崎監督の決断が我々には少々惜しく感じてしまいましたね。
それでもいろんな意味でいいリメイクだったことは間違いないです。
くろねこ
私もアニメ版ファンとしてこの作品を多くの人に知ってもらえたことがなんだか嬉しいです(笑)
「金丁」私もお話を聞いてなるほど・とは思いましたけど。「青空侍」同様あってもよかったですよね~。
時代の流れを感じさせてくれた実写のラストもよかったですが
空は時代を超えてつながっていると感じさせてくれた
アニメ版ラストがやっぱなんか好きです。
SOAR
山崎監督は名作のリメイクに否定的な立場を取る方だそうですね。それでも撮りたかったというこの作品、原作に対する愛情がものすごく伝わりました。その気になれば彼らしいアレンジで注目を浴びることもできたろうに、それをしなかったことを高く評価したい思いです。
アニメ版ラストの青空に浮かぶ白い雲。数百年の時を超えてしんのすけと廉が見上げるあの空は、きっとつながっているんですよね!(あ~思い出したら涙出た)
ひらりん
しかもしんちゃんを・・・という事で心配でしたが、
実写化・映像化してすばらしい部分も見せてくれてましたね。
SOAR
あのアニメ映画は永遠の名作だと思っていますが、実写にしかできない部分もあり、そのあたりはよくできていたと思います。
シムウナ
本作品を観賞して、ぜひオリジナル版を観賞
したくなりました。と思ったらどこも
レンタル中…みんな考えることは一緒ですね~
許されない愛…戦国時代と現代社会との違い。
身分を超えた悲恋に感動でした。
今度、訪れた際には、
【評価ポイント】~と
ブログの記事の最後に、☆5つがあり
クリックすることで5段階評価ができます。
もし、見た映画があったらぽちっとお願いします!!
SOAR
身分違いの許されない恋という前提で観ましたが、少なくとも殿様や家臣たち、そして又兵衛の家来たち、さらには廉姫の付き人と、二人を取り巻く人たちはこの恋を応援していたことが伝わり、そういう意味でも感動を呼ぶ悲恋でしたね。
悠雅
この作品の感想を、他所様でたくさん読ませていただいて、自分の認識が全く間違っていたのだと、今頃気づいています。
だって、クレヨンしんちゃんのTV版が嫌いだったので、まさかわざわざ映画を観るわけもなく、
これだって、出演者目当てで観ただけのことだったのです(申し訳ない)。
だけど、SOARさんがここまで熱く語られているのをはじめ、
多くの方々が、本気でこの作品とオリジナルを語っておられるのを読ませていただいて、
本当にビックリすると同時に、もし今後その機会があったら、
オリジナルも観てみるかな、と思うようになりました。
SOAR
「クレしん」を見ない見せないが正しい大人の在り方という認識が定着してますし、何かきっかけがない限り真っ当な大人がクレしんを見ることはあまりないかもしれませんね~。
さて、本作は山崎監督がオリジナル版「あっぱれ!戦国大合戦」の言わんとする部分を大切にしながら実写リメイクしています。そこが私としてはとてもうれしく、また多くの映画ブロガーさんがオリジナル版を高く評価していることを知り、もう心の底から感激してしまいました。
そのオリジナル、しんのすけのしゃべり方などクレしんが根本的に苦手な方にはキツイかもしれませんが、もしそれほどでないのなら騙されたと思ってご覧になってみてくださいね。名場面名セリフの宝庫ですよ!
特にラストシーンは私の映画鑑賞史上ナンバーワンを与えてもいいくらいの名シーンです。
(晴れてクレしんの免疫ができましたら、続けて「モーレツ!オトナ帝国の逆襲」もぜひ!)