今夜はペルセウス座流星群がピークを迎えるそうだ。ここ関東はあいにくの空模様だが、流れる星の明るさで知られる流星群なのでうまくいけば見ることができるかもしれない。にわか星マニアと言われないためにも、今夜は久しぶりにベランダに出て夏の夜空をしばし眺めてみようか。
ところで今から25年前の8月12日18時56分、羽田発大阪行きのJAL123便が群馬県上野村の御巣鷹山に墜落した。当時航空工学を学ぶ学生だったせいもあってかこの事故が私に与えた影響は大きかったようで、5年前の夏にはついに自ら墜落現場を訪れるに至った。
現在も部屋の本棚にはこの事故の関連書籍がずらり並んでいる。先日にもこの5日に集英社から刊行された一冊がその列に加わったばかりだ。
123便が墜落した夜。御巣鷹山周辺では日付が変わる頃にたくさんの流星が降ったという。
墜落直後にはまだ多くの生存者がいたとも言われるが、未明にかけてその命の灯が一つずつ尽きていくのにあわせて星が流れたのかもしれない。
生存者4名。死者520名。この史上最悪の航空機事故の原因は未だにはっきりしない。数ある諸説の中には根拠の乏しい仮説も多いが、事故調が結論付けた後部圧力隔壁破壊説では説明の付かない矛盾点があるのもまた事実なのである。
(本日付の朝日新聞・天声人語を一部参考にしました)
☆ 関連過去記事 ☆
墜落の山・・・あの御巣鷹の尾根に登って 2005/08/18
お盆といえばペルセウス座流星群 2007/08/13
『クライマーズ・ハイ』・・・下りるために登るんさ 2008/07/05
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この記事へのコメント
リコリン
今年も流星群がたくさん流れるのでしょうか。
流れた星と同じだけの人生があの日消えたと思うと何とも言い難い感情に押し潰されそうになります。
SOAR
不謹慎な表現になりますが、彼女の救出シーンはまるで映画のワンシーンを見ているようでした。
墜落直後に彼女はまだ生きていた家族と話をしてるんですよね。残骸の下で息絶え体が冷たくなっていく母や妹と寄り添いながら救出を待った少女の心情を思うと胸が痛くなります。
今夜の空は厚い雲に覆われて流星観測は厳しそうです・・・。