衝撃の『空気人形』公開から待つこと2年・・・。『後の日』、『桜の木になろう』といった“短編”を挟んでいよいよ是枝監督の長編映画公開である。例によって例のごとく、是枝つながりの友人と初日舞台挨拶が行われる新宿バルト9へ。
是枝監督、前田航基、前田旺志郎、大塚寧々、そして樹木希林という豪華な顔ぶれが登壇しての舞台挨拶は、特に旺志郎くんの発言がどれもこれもウケまくりで場内は大いに盛り上がった。
そして毎回何かしら深い言葉を残してくれる監督。今回印象に残ったのは“画面に映るもう一人の演出家”というお言葉。これについては後述するとして、今日(11日)の舞台挨拶でなにより感動したのは寧々さん!
ううう、なんでこんなに美人さんなんでしょう、この方。トークもよどみなく滑らかで品があって・・・。
夏川結衣、ペ・ドゥナ、大塚寧々。是枝作品の舞台挨拶のたびに惚れ込む女優さんが増えてゆく・・・(笑)
九州新幹線全線開業にちなんだ本作は、開業日の一番列車、博多発の「つばめ」と鹿児島中央発の「さくら」がすれ違う瞬間に奇跡が起こるという噂を知った鹿児島と福岡の子供たちが、それぞれの願いを胸にその地点である熊本を目指すという物語。
是枝監督は子供“たち”を撮るのが相変わらず巧い。『誰も知らない』や『歩いても歩いても』同様、今回も7人の子供たちのキラキラした姿を内から外からみずみずしく描き出す。よく知られる話だが、彼は子役たちに台本を渡さない監督だ。台本が頭に入っている俳優たちに撮影の現場でセリフや演技を“指導”させることも多いようで、そこから子供たちの自然な表情やしぐさを引き出していくのだろう。母親役の俳優を本当のお母さんのように、祖父、祖母の俳優を本当のおじいちゃんおばあちゃんのようにイメージさせていく巧妙な手段でもあると思う。
そう。舞台挨拶で監督が言った“もう一人の演出家”とは、そうした共演俳優を指すわけである。
けっきょく監督の狙いは子供たちに演じているのを意識させないことなのだろうが、それだけでなく演技ではない素の部分を巧みに取り入れてるなと思わせるシーンも多かった。子供たちが“奇跡”として夢を語るシーンなど『ワンダフルライフ』のようで、まるで彼らが演技ではなくリアルで語っているかのような見せ方がおもしろい。
また列車の中や宿泊先での子供たちのあどけない寝顔。これもたぶん寝る演技をさせているのではなく、本当に寝ているところを撮ったに違いない。それほどに自然な寝顔がかわいらしかった。そう、かつて彼が撮ったネスカフェのあの傑作CMのように。
(思えばあのCMで引用された「朝のリレー」も本作での「生きる」と同じく谷川俊太郎である)
離婚した両親の元で別れて暮らしている兄弟の願いは、いつかまた家族4人が一緒に暮らすことだ。これを“奇跡”として話が進むかに思えるのだが、実はそうではない。これが本作の面白いところで、詳細は避けるがこの兄弟は家族の再生を心底願っているわけではないのである。実際に「つばめ」と「さくら」のすれ違いを目の当たりにした彼らが願ったこと。それを告白しあう二人のシーンも印象的だ。そして・・・鹿児島の母の実家で暮らす航一の、ベランダでのラストシーンがすべてを物語る。登場人物たちの揺れる胸のうちをゆらゆらとある意味不明瞭に描いておきながら、最後のほんのワンシーンで一瞬にして観客の心をグッと掴んでしまう。いかにも是枝監督らしい終わり方である。
九州を北と南から縦断した子供たちの大冒険も終わり、二人の兄弟も、それぞれの友だちも、彼らを取り巻く大人たちも、なんてことのない日常に戻っていく。桜島の大噴火もなければ家族再生もない。マーブルだって生き返らない。でも、それぞれの心の中は湧き上がる新たな決意や、より一層の充足感でいっぱいである。仰々しくも幻想的でもないけれど、これこそが奇跡。
偶然一夜の宿を提供することになった老夫婦にとっても、彼らの訪問は奇跡だった。子供たちを寝かしつけ自室に戻った夫婦の穏やかなやりとり。7人は旅先でもちゃんと奇跡を残したのだ。
前後するが、ついに目的地までやって来た子供たちが一斉に駆け出す中、一人の女の子が見送る老夫婦の元へ駆け戻っての一言にやられた。夫婦の返す言葉もまた実にいいのだが、やはり極めつけは再び仲間に追いついた女の子が「何を言ってたの?」と訊かれての一言だ。まだまだ幼い小学生の女の子ならではの愛らしくも小生意気な感性が一瞬で伝わると同時に、客席は大きな笑いに包まれるという仕掛け。子供を撮らせたら天下一品の是枝監督の真骨頂は、このシーンにこそあったのかもしれない。本作で一番好きなシーンはと言われたら、私は迷わずこれを選ぶ。
新幹線をモチーフにした冒険物語でありながら、子供たちは新幹線に乗ることはないし、そもそも新幹線が映るのはほんの一瞬である。すれ違いの前にトンネルから出てくる「800系つばめ」を子供たちが見つけるが、この映像以外にはっきりと車両を認識できるシーンは皆無。
ここまでくると監督はじめ製作スタッフやJR九州の大胆さに唸るしかない。大人のキャストも終始控えめだし(舞台挨拶ではこのことに関して希林さんから監督へのユーモア溢れる毒舌が・・・)、主役はあくまで7人の子供たちなんだという作り手側の思いがしっかりと伝わる作品でもあった。
次に是枝監督作品に出会えるのはいつのことだろう。それを楽しみに待つ日々が今日からまた始まった。
すれ違う「800系つばめ」と「N700系さくら」を模型にて。私、飛行機やAFVだけでなく新幹線も大好きなのだ
◇早くも、世界13カ国で公開決定!!映画『奇跡』初日舞台挨拶!巨大クラッカーで祝!大ヒット(CINEMA TOPICS ONLINE 2011/06/12)
2011/07/19追記
本作に出演されていた原田芳雄さんが亡くなりました。是枝作品では特に『歩いても歩いても』での演技が私は大好きでした。ご冥福をお祈りいたします。
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この記事へのコメント
悠雅
今回もまた、演技だけではないいい表情や声を掬い取って見せてくれましたね。
子供たちにとっての「奇跡」=夢、願いなどを語る場面は特に顕著で、
わたしも『ワンダフルライフ』のあの場面を思い出してました。
あの老夫婦への女の子の一言も、冒頭とラストのベランダや「かるかん」のお兄ちゃんの一言もいいですねぇ。
子供たちのナチュラルな表情や会話の素晴らしさに加えて、
奇跡の実現を支える大人たちの顔ぶれもいいですね。
これまでの是枝作品で強い印象を残す人たちでもあるけれど、
子供たちに対する、役柄を超えたかのように愛情溢れるまなざしもとても素敵でした
SOAR
本作絡みのエピではありませんが、是枝監督は撮影の合間も共演者同士を常にくっつけておくというお話を聞いたことがあります。そこで擬似的な兄弟感や家族感が高まるのでしょうね。
『歩いても~』の舞台挨拶のときに子役の子が、夏川さんや阿部さんに宿題を手伝ってもらったと嬉しそうに話していたのを思い出します。これもきっと監督の作戦だったんだろうなあ。
是枝作品にしてはオールキャスト感が派手(笑)でしたが、みなさん監督のやりたいことがわかってらっしゃる方ばかりのようで、子供との距離感がそれぞれ絶妙だったと思います。
あ、初参加の長澤まさみは次回作まで温存してほしかったかも(笑)
にゃむばなな
まえだまえだはいい子供たちなんですけどね。ただリアルキッズほど好きになれないんですよね^。
SOAR
まえだまえだに関しては存在はなんとなく知ってましたけど、芸人としての姿を見たことはありません。けっこう有名なコンビなんですね。
当初のプロットを変更しての起用だったようですが、元々の男の子と女の子のストーリーも観てみたかったです。
sakurai
是枝監督作品!!と銘打ってくれないとねえ。
二人の漫才は何度か見たことありますが、あのキャラと同じで、多動かと思わせるほどの元気な弟と、ちょっとおっとり、おおらかお兄ちゃんという絶妙な二人ですよ。
二人はいつもの舞台よりも、素のままでやれたんじゃないでしょうかね。そういうのを引き出すのがほんとにうまいですね。
SOAR
たしかにこのキャスティングは監督にしては意表を突かれましたよね。私の場合は監督の同級生という友人から何かと情報が入るので、見逃す心配はなかったです。よかった~。
弟はたしかに多動の疑いありかもしれません(笑)
それに対するお兄ちゃんのキャラがいいんですよねえ。ブランチでのインタビューで、すごく自然にやれたと弟が話してましたし、たぶん素に近い状態に監督が巧く導いたのでしょう。オーディションに来たこの二人の素質を見抜いた監督、お見事でした。
ただ、当初はいわゆるボーイミーツガールになる予定だったそうで、それはそれで観たかったです。
おくやぷ
観てみたらすごくよかったです
子供たちが何かを抱えていたとても、わくわくを止められない様子が好きです
笑いながら泣いてました
それにしても新幹線の模型であの一瞬を再現とはやりますね^^
あのシーン一瞬だったので、どんな新幹線かもあまりわからなかったんですよ←問題あり
SOAR
子供たちの思考や心理って大人が思ってる以上に複雑で、彼らなりに一生懸命考えながら生きてるんですよね。
だけど仲間がわいわい集まるとあっという間に無邪気な集団になっちゃうわけで。
とにかく走り回る子供たちとそれを追うカメラワークがすごくよかったと思います。
笑いながら泣けてくる、ホントにそういう作品でした。
普通の電車はまったく知識がないのですが新幹線は大好きでして。先日東海道新幹線を利用した際、ホームに滑り込んできたN700系のぞみの運転席には女性運転士!
カッコよかったなあ(惚)