『一枚のめぐり逢い』・・・戦場で見つけた写真に導かれて

イラク戦争に派遣された海兵隊の青年が戦場で一枚の写真を拾ったことで奇跡的に生還し、帰国後写真に写る女性を訪ねていくというベストセラーの映画化。ラブストーリーとして悪くはなかったが、正直期待したほどの作品ではなかった。 きっかけはいい。ザック・エフロン演じるローガンが戦場のがれきの中に落ちている何かを見つけ近づいていく。拾ってみるとそれは女性の写真で、裏には無事を祈るメッセージがあった。同じ…

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『ソウル・サーファー』・・・腕を失った価値

練習中サメに襲われ片腕を失った少女サーファーの、勇気と希望の物語。現在プロサーファーとして活躍中の、ベサニー・ハミルトンの自伝に基づくトゥルー・ストーリーに序盤から引き込まれた。 単に過酷な闘病生活や心の葛藤を乗り越えていく姿を追うような作品ではないことが好印象。サメに襲われたベサニーが病院へ運ばれるまでのシーンこそさすがに目をそらしたくなるほどに痛々しいのだが、そこから始まる彼女の復活劇…

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『君への誓い』・・・ハッピーエンドではあるけれど

愛する人の記憶を失ってしまった時、それが戻らぬままにもう一度その人を愛すことができるのだろうか。恋愛という感情は奇跡や偶然の出会いから始まるものなのか、それともいわゆる赤い糸的な必然なり運命なりに導かれてのものなのか。 涙を誘うドラマチックなラブストーリーを期待しての鑑賞だったが本作にそうした要素はあまりなく、その代わりにこんなことを延々と考えさせられてしまう興味深い作品だった。 記…

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