『ソウル・サーファー』・・・腕を失った価値

練習中サメに襲われ片腕を失った少女サーファーの、勇気と希望の物語。現在プロサーファーとして活躍中の、ベサニー・ハミルトンの自伝に基づくトゥルー・ストーリーに序盤から引き込まれた。 単に過酷な闘病生活や心の葛藤を乗り越えていく姿を追うような作品ではないことが好印象。サメに襲われたベサニーが病院へ運ばれるまでのシーンこそさすがに目をそらしたくなるほどに痛々しいのだが、そこから始まる彼女の復活劇…

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『君への誓い』・・・ハッピーエンドではあるけれど

愛する人の記憶を失ってしまった時、それが戻らぬままにもう一度その人を愛すことができるのだろうか。恋愛という感情は奇跡や偶然の出会いから始まるものなのか、それともいわゆる赤い糸的な必然なり運命なりに導かれてのものなのか。 涙を誘うドラマチックなラブストーリーを期待しての鑑賞だったが本作にそうした要素はあまりなく、その代わりにこんなことを延々と考えさせられてしまう興味深い作品だった。 記…

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『メン・イン・ブラック3』・・・1969年7月16日のケープカナベラル

やられた。MIBでまさかの感動物語。軽いノリのバディ・ムービーという先入観ゆえにこんなエンディングは微塵も予想していなかったので、不覚にもうるうるっと来てしまった。いや泣けた泣けた。 月面にある銀河系刑務所から囚人ボリスが脱獄を図る。彼の目的は、かつて自分を逮捕し左腕を奪ったMIBエージェントKへの復讐だった。過去へさかのぼってKを抹殺すべく、自分が逮捕される前日の1969年7月15日へタ…

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『虹色ほたる ~永遠の夏休み~』・・・珠玉のタイムスリップSFファンタジー

舞台は1977年の深山井村。間もなくダムに沈むこの村に2001年からタイムスリップに巻き込まれてやってきた6年生のユウタ。彼は2000年に父親をバイク事故で亡くしているのだが、77年の深山井村で出会う少女さえ子が未来に起こるその事故に関係していることを知る・・・。 昭和の時代にタイムスリップした少年の体験を通して大人たちにノスタルジーを・・・といった単純な作品かと思っていたら、いやいや、記…

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『ファミリー・ツリー』・・・つまり妻の浮気に決着をつける復讐劇?

青い海、白砂のビーチ、緑豊かな大自然。笑顔で暮らす人々の優しさや寛大さ、アロハスピリット。ゆったりと流れるハワイアンミュージック・・・。 そうした要素それぞれが持つ高いヒーリング効果。ハワイという地には傷ついた心を癒し、あるいは壊れかけた人間関係をも修復してくれる力があるのかもしれない。 事故により昏睡状態になってしまった妻エリザベス。それまで家庭に無関心だった夫、ジョージ・クルーニー演…

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『映画「紙兎ロペ」つか、夏休みラスイチってマジっすか!?』・・・ロペとアキラ先輩の長~い一日

『紙兎ロペ』はTOHOシネマズにて2009~2011年に公開作品の幕間に上映されていたショートアニメで、予告編やマナーお知らせの前に上映されるため、TOHOで観るときにはこれを見逃すまいと早めに席に着いたものである。そう、私、ロペの大ファンなのだ。DVDも2枚・・・いや昨日の本作鑑賞後に第3弾を買ってきたので現在3枚所有!(笑) 高校2年生のロペ(ウサギ)と3年生のアキラ先輩(リス)による…

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『幸せの教室』・・・アメリカにおけるリストラと再就学

そもそも実力や結果が物を言うのがアメリカの社会だと思っていたのだが、卑劣な学歴至上主義があるところにはあるのだなとまずそのことに驚き、次いで思い立ったが吉日的に試験もなしに入れてしまう大学制度があることにもっと驚き・・・。 もっとも本作に登場するのは、大学は大学でもコミュニティ・カレッジ(CC)なる学校とのこと。アメリカには一般大学とは別に、学ぶ意志さえあれば誰でも受け入れてくれるこうした…

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『ポテチ』・・・キリンに乗ってくから!

確信した。伊坂幸太郎作品の映画化は監督・中村義洋、音楽・斉藤和義でなければ成立し得ないことを。 中村×斉藤によって作り出される伊坂ワールドは原作ファンを決して裏切らず、それでいて一本の映画としての魅力に満ちている。このタッグでは3作目となる伊坂ワールド、その素晴らしさを今回も存分に堪能した。 (劇場での鑑賞は『ゴールデンスランバー』に次いで2作目) 「僕、すごいことに気付いちゃった…

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